日暮硯 (岩波文庫)



日暮硯 (岩波文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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問題発見&解決のお手本

冒頭の真田藩藩主のエピソードに続いて、
恩田木工による藩財政建て直しの事績が述べられるのですが、
短いながらも賢政ぶりがよく伝わります。
いや、頭がいい人だったんですねぇ。また、下々の役人の悪行を、
よくリサーチしていることにも驚かされます。
最近流行の問題発見&解決のお手本です。

ですが、解説を読むと行った改革の本質はほぼ記述どおりですが、
財政の建て直しはこう上手くはいかなかったそうですので、
偉人伝にありがちなことですが、あまり真に受けてはいけないようです。
江戸時代のプロジェクトX

 江戸時代のビジネス書という紹介が一番正しいと思う。

 財政破綻した藩に 恩田木工という経営者が登場し 自らを律した姿勢で リストラに取り組み 見事に成功したという話である。「藩」を会社に変えれば そのまま現代でも通用する経営学の本である。

 かような本が江戸時代に書かれ 現在まで読み継がれている点に 日本の文化風土の一端が見られると思う。プロジェクトXもそうだし 巷間に溢れる経営関係の本を見ても そもそも日本人は このようなストーリーが大好きなのだということが見えてくる思いがする。おそらく それも 今日の日本の経済発展に資しているのではないかと思う。そういう意味では 日本人は案外「地道に努力している人」に対する視線は温かいのかもしれない。




岩波書店
真田騒動―恩田木工 (新潮文庫)
主君「押込」の構造―近世大名と家臣団 (講談社学術文庫)
言志四録 1 (1) (講談社学術文庫 274)
ヤマダ電機に負けない「弱者の戦い方」―セブンとアトム、ヤマグチに学ぶNo.1企業との共存の法則
武士道と日本型能力主義 (新潮選書)




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